【コンデジ】ソニー製コンパクトカメラ「RX100M6」を2年使ってきた感想。これはコンデジ界のモンスター

rx100m6アイキャッチ

私は写真が趣味ということもありまして、これまでにたくさんのカメラを使ってきました。カメラは多くのメーカーが競って新商品を投入しており、手持ちのカメラを下取りに出しては何度も買い替えています。完全に沼にハマっています。

今回の記事では、多くのカメラを試してきて「これは買ってよかった」と思うお気に入りのカメラを紹介します。

ソニーRX100M6

s-IMG_4391 (2)

ソニーのコンパクトスチルカメラ「RX100M6」です。RX100が機種名、M6というのは6世代目を表しています。RX100はシリーズ化されており、初代~M7までが併売されていて、最新機種はRX100M7になります。私が所有しているのは一世代前のモデルです。(※調べたところ、ソニーストアでは初代とM2はディスコンになっていました。お店で購入できるのは在庫限りでしょう。)

RX100M6のスゴイところ

s-IMG_4394.jpg

このカメラの気に入っている特長を列挙すると以下のとおり。

ここがスゴイ!
  • 収納式の有機ELファインダー。
  • チルト可動式の液晶モニター。上方向約180度(自撮り可)、下方向約90度まで角度調整が可能。
  • 広角から望遠までカバーする24-200mm(※35mm判換算)の高倍率ズームレンズ。
  • 像面位相差AF方式とコントラストAF方式を併用する「ファストハイブリッドAF」による高速オートフォーカス。
  • 瞳を検出してオートフォーカスする「瞳AF」機能。

ここまでの機能を、よくコンデジの小さな筐体に詰め込んだなと思わせるハイスペックなカメラです。

高倍率ズームと高画質の両立

カメラで画質の良さを決める大きな要因は、イメージセンサーのサイズです。イメージセンサーが大きければ大きいほど、高画質になると考えて良いでしょう。プロの写真家は、35mm判フィルムと同サイズの「フルサイズ」と呼ばれる大きなセンサーを載せた一眼レフカメラ(最近はミラーレスに移行しつつある)を好んで使用します。

RX100の場合は、フルサイズには及ばないものの、1.0型と呼ばれる比較的大きなセンサーが使われています。また、工学性能の高いレンズと画像処理エンジンの進化により、高画質を実現しています。

そして驚くべきは、24mm~200mmの高倍率ズームができるところです。先ほど説明したようにRX100には、1.0型という大きめのセンサーが使われています。センサーが大きいとレンズも大きくせざるを得ないのです。しかし、コンデジのカテゴリーに収まる小型軽量の筐体で、高倍率ズームを実現しているところがスゴイのです。

画角の違いをご覧ください。

kagakukan24mm

これは広角端24mmの画角です。

kagakukan200mm

これは望遠端200mmの画角です。

kagakukan400mm

これは全画素超解像ズーム400mmの画角です。

このカメラには「全画素超解像ズーム」という機能があり、画質がほとんど劣化を起こさない範囲でさらにズームが可能(JPEG時のみ)です。これにより、望遠端の200mmが400mmまで(L:20Mサイズの場合。サイズによって全画素超解像ズームの倍率は変わります)使用できるのです。これは、望遠端が足りないときの強い味方になります。

カメラにとって小さいことは正義

ここで作例を一枚。

terebitouhiru

マウスカーソルを画像の上で右クリック→「新しいタブで画像を開く」をクリックして、大きな画面で確認してみてください。

これだけきれいに撮れていれば十分ではないでしょうか?私は建造物とか、風景写真を撮るならばこれで十分満足です。はっきり言って、フルサイズカメラの写りと比較しても区別つかないでしょう。

カメラは道具ですので、たくさん写真を撮ってナンボです。しかし、いくら性能の良いカメラでも一眼レフのような大きな重たいカメラでは、気軽に外へ持ち出すのは心理的な負担があります。

その点、小さくて軽いコンデジなら気軽に持ち出すことが可能です。その分シャッターチャンスが増えるわけで、ここが何にもまして重要なことです。 

フルサイズのカメラを使いたいと思うときは、ポートレート撮影とか、作品作りの表現として、大きく背景をボカしたいときくらいです。スナップ写真をPCの画面で鑑賞する程度であれば、画質の違いは全く気になりません。

マルチショットNRで夜景撮影も綺麗

スマホや廉価なコンデジに使われているセンサーに比べれば、RX100の1.0型センサーは十分大きいのですが、フルサイズ機に比べれば小さなセンサーと言わざるを得ません。イメージセンサーの小さなカメラの欠点として、高感度耐性が弱い(暗いところの撮影に弱い)という点があります。

しかし、RX100には「マルチショットノイズリダクション」という機能が付いており、暗い場所での撮影でも綺麗な写真を撮ることができます。これは複数枚の画像を連続して撮影し、合成することで高解像度の画像を作成してくれる機能です。

s-DSC09580 (2)

どうでしょうか?通常は夜の撮影だと、ノイズの乗ったぼんやりした写真になってしまいます。これは、周囲が暗く十分な光を取り込めないため、ISO感度が高くなりノイズが発生する現象です。小さなセンサーのカメラではこの影響が顕著になります。しかしマルチショットNRを使用すれば、十分ににシャープな画質を得ることができるのです。この機能は私のお気に入りです。

まとめ

私はこのカメラに惚れ込んでいるので、良いところばかり書いてしまいました。欠点も最後に書いておきます。

まず、UI(ユーザーインターフェイス)の使い勝手が悪いという点があります。直観的に操作ができないんですね。液晶画面をタッチして設定をイジることができないので、メニュー画面からボタン操作で設定変更することになります。メニューの階層を深堀りしながら変更したい項目を探すのが、かなりめんどくさいです。あとは、値段ですね。10万円以上しますので、おいそれと購入できないですよね。

ただRX100シリーズは初代から最新の第7世代まで併売されていますので、ズーム範囲やAF性能など、ニーズに合わせて選ぶことができます。高倍率ズームが必要無ければ、RX100M3などは値段が手ごろで、画質も十分ですよ。私も実際に以前使っていて、画質には満足していました。(※初代とM2は現在ディスコン)

今後もカメラレビューや写真の作例などを記事にしていこうと思います。以上、ソニー製コンパクトカメラ「RX100M6」のレビューでした。

関連記事
カメラ